映画・テレビ

ローションは昆布から作られる

 久々に東宝特撮を観る。
 今回は「美女と液体人間」である。当初は「液体人間と美女」だったようである(特典映像のスチールにそんな映像があった)。

 主役の一つとなる「液体人間」に、キャラクター性を持たせなかったために、日本のホラー系映画としては、珍しくドライにできていて、通常、「原爆」の影響で変化したであろう「液体人間」の悲劇性をあまり描かず、ただ人を殺戮していくだけの存在として描いてしまったため、「液体人間」の個性は弱くなってしまったが、逆にその行動が恐怖を増幅させる演出につながったと思う。
 ただ、「液体人間」のラストの印象が弱くなり、やや義務的に退治しました、という雰囲気になってしまったのは、残念に思う。

 「液体人間の退治」と「ギャング団を追う警察」と言う二つの話を繋げているのではあるが、主役(佐原健二)とヒロイン(白川由美)の出会いが唐突であったり、さらに主役と刑事課長(平田昭彦)が大学の同級生だったりと、強引さが目立つのではあるが、脇役の刑事達が画面を引き締め、主役達が語っている間でも何気ない演技を入れてくる。
 特に冒頭主役と刑事課長が出会うシーンは、部下刑事(小沢栄太郎)の演技が一言も発せられないのに、その存在感だけで、キャリアとノンキャリアの距離感を物語っていたりするので面白い。

 さらに、主な舞台にキャバレーのシーンがあるが、そこにいるボーイ(液体人間に溶かされます)と踊り子(バーテンに同じ)の間の妙な大人の雰囲気も、少しドキドキしますね。
 映画会社が、特撮映画を子供向けと考えずに、大人でも楽しめる、むしろ大人に見せるために作っていたと考えられるシーンですね。
 ゴジラがなまじ成功してしまったばっかりに、特撮=子供向けとなってしまい、日本では、なかなかホラーやSFが作られなくなってしまったのは、残念ではあります。(それでいてハリウッド映画は平気で上映できるのですから)

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マタンゴは縦に裂けるのか?

 東宝製作のモンスタースリラー。
 冒頭の犠牲者の独り語りから、累計的なパターンは推し量られる。といってつまらないわけでもない。
 最初の登場シーンについては、突然消えてしまうところに疑問が無いわけでもないが、あまりばたばたと走っていくマタンゴ人間と言うのも怖さがなくなりますね。

 しかし、水野久美に誘われたら、マタンゴくらい食べてしまいそうです。マタンゴの精神毒にやられたようなものなのですが、飢えと言うのは恐ろしいものです。最後の犠牲者については、若干無理矢理な感じもありますが、水野久美の嫉妬とマタンゴの繁殖本能がやってしまったことと考えれば、いいのかと思います。
 登場人物一人一人が個性的なので、話が単純なモンスターものになっていないところも、今でも名作と言われる所以でしょうね。

 ラストのセリフについては、蛇足的なところも感じますが、どうしても社会派にしたかったんでしょうね。

 特典の中野昭慶氏には、まだまだ頑張ってもらいたいものですね、特技監督としては昭和の生き証人のような方ですし。いや、作品が古いからつまらんとか言っている方は、特典のインタビューやらを視ていけば、楽しめるのではないかと。

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路上でもらい損ねたティッシュは、取りにいく by小市民

 市民ケーンも視ていたりする。
 英語の先生として一時期新聞や雑誌の通販で有名になった、オーソンウェルズの監督、主演作品です。
 メディア王の生涯を綴った作品で、バラのつぼみと言う言葉を巡る物語でもあります。

 アメリカのメディア戦略と言うのは、この当時から起きていたんですかね、モデルとなった人もいるようですが。
 それでも不思議なのは、政界へ進出すること。メディア王であれば、必要ないかと思うのですが、どうしても市民を自分のものにしたいらしい、日本人とは違う感覚なのでしょうか。
 作品の質には全く関係のない話ですけどね。

 画面の構成やストーリーの構成は、後にいろいろな作品で参考にされているように感じます。さすが名作と言われるものです。

 最終的には、死んでしまえば「市民」でしかなかったということだと思う。

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へスラー大佐の憂鬱

 コンラッド「どうして戦争をするんで?」
 へスラー 「楽しいからよ、パンサーやタイガーやレオパルドと一緒にアルデンヌを攻略する。考えただけでもワクワクしない?」
 コンラッド「はぁ、そんなものですか」

 不朽の名作戦争映画「バルジ大作戦」を視る。

 史実と異なる点は多いと言う話ですが、まぁフィクションですから、この映画を見たと言うことだけで、ナチは残虐だと言う人はいないと思います。いたらいたでアホですけど。
 アメリカ映画ですから、今ならもう少しドイツ軍を間抜けに表現しそうなのですが、以外と中立に描いています。何故か、へスラー少佐が冷静で頭の切れるリーダーとして描いてしまい、逆にアメリカ人の理想みたいになってます。
 そんな冷静な人でも、ラストでは違う意味で切れてしまって、あんな最期を迎えるとは、物資が足りないと言うのは切ないものですね。

 ところでタイガーって、ドラム缶(ガソリン入り)2本で破壊できるものなのかな?

 製作当時の世界的な流れは解りませんが、やはりナチに対する負のイメージは強かったとは思います。ただ戦後近い時代ですから、今のようなファンタジー色は少ないかと思います。
 アメリカで作る戦争映画としては、ベトナム戦争を描くよりも、楽だったでしょうね。なんと言っても勝ち戦ですから。

 いずれにしても戦争なんて無い方が好い事には変わりはないのですけど。

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日本製とアメリカ製

 惑星大戦争もあわせて視ている。
 長期休暇と言うのは、連続視聴が許されて楽しいな。
 とりあえず暴論ではありますが、緯度0大作戦と惑星大戦争について、思ったところをつらつらと…。

 両作品を比較して気付いたことは、日本人はつくづく攻撃的な超兵器が好きだなぁ、と言うこと。しかも物量を惜しみなく使って勝とうと言う感じを強く受ける。大魔艦との対決にはそれを感じさせる程の隠し武器の数々、まさに対決と言っていい程の正面からの一騎打ち。若干頭悪いかと思う程、撃ちまくっているのは、正直、ひどい感じもしますが、森田健作主演ぽくて、いいのかもしれない。艦長はどう考えても、戦術戦略経験のなさそうな博士だし。
 地球の命運をかける責任者に、一介の博士を指名する防衛軍もどうかしている気もしますが。
 ラストもほとんどゴジラと同じ落ちになっているのも、ネタバレですが、うーん。

 海底軍艦は視ていないので、いつか視たいなと、思っています。

 緯度0大作戦は、原作がアメリカですので、先日も書いた通り話が日本人が考えられる感じではないですね。
 特に主人公の博士は、惑星大戦争と違い,自前のα号に特に武器はなく、その場の機転や事前の発明品で、急場をしのぐあたり、カーティス=ニュートンに代表されるアメリカスペオペヒーローの系譜に位置します。
 クライマックスの潜水艦対決も、装備の関係上、α号は攻撃せず逃げるだけですので、どうやって黒鮫号を沈めるのか解りませんでした。まさか自爆するとは。
 それこそ罪を憎んで人を憎まずと因果応報を表現することが好きなアメリカっぽい感じです。

 ただ、現実は全く逆なんですよね、それこそアメリカは物量にもの言わせ、日本は事前の準備やら細心の注意やらで勝ち進んでいるのですから。
 実際の戦争になれば、物量こそなのですが。

 互いに「できなかった理想」をフィクションにぶつけているようなものですね。

 話としては緯度0大作戦の方が好きですね。

 まあ緯度0大作戦では、ルクレチアの最期や黒い蛾の扱いについてもう少しうまくやれば、大人向けエンタテイメントとして、本当に扱われたかもしれません。特にルクレチアの最期については、それはないと言う感じです。

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夢落ち2題

 正月用にレンタル屋から借りた作品

 オープンユアアイズと緯度0大作戦の話。
 オープンユアアイズは後にバニラスカイでリメイクされたもののオリジナルですが、なんと言うかハリウッド版とは違い、全体的に生活の匂いがするというか、リズムとしてゆったりとした感じがする。
 クライマックスについては、ハリウッド版と違ってセットっぽくなく密度がある絵作りで、いい感じでした。やっぱりロケは撮りようによってはきれいになるものです。

 ペネロペクルスがはまり役すぎるので、リメイク版でも同一役で出ていることもうなずけますね。

 緯度0大作戦
 言わずと知れたナディアの元ネタ。話のセンスも海底2万哩。でも原案はアメリカのラジオドラマ。
 冒険活劇ものとしては、日本だけでは絶対作り得なかった作品。まぁアメリカ側は途中で会社がつぶれてしまったのですが、話の中身が完全にアメリカのスペオペや冒険活劇ものの匂いがします。その手の話が好きな人は、一度視ておいた方がいい作品。

 作品としては古いので、ミニチュア特撮が駄目な人もいるかと思いますが、ノーチラス(違う)とガーフィッシュ(違う)の潜水艦戦は一見の価値はあります(ラストは、え?と言う感じですが、ハリウッド映画的にはありな話)。

 日本で子供向け映画のような扱いで公開されたせいか、あまり話題にはならなかったようですが、ヒロインの全裸シルエットやら悪役の情婦とそのライバルとの確執といった要素もあるので、今リメイクすれば、作りようによってはヒットする可能性もありそうです。(版権やら資金やらの問題はおいといて)

 α号(ノーチラスポイ潜水艦)の武装が、自衛できる程度のものであり、主役の博士がアイディアで切り抜けるあたり、本当にアメリカの冒険活劇です。日本であるならば、間違いなく撃ちまくるでしょう。
 なんか日本とアメリカの願望の違いが表れている気もします。

 ラストシーンが解りにくい気もしますが、本多監督の説明通りに考えるか自分なりに考えるかは自由です。ラストもアメリカの作風です、間違いなく。

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タイアップ大作戦

 ちゃーちゃーちゃーん ちゃちゃちゃちゃらちゃちゃちゃらちゃちゃーーん
 びよんびよんびよんびよんびよん

 相棒元旦スペシャル視てた。
 本当は眠るつもりでしたが、唯一楽しみな年始特番ですので、楽しんだ。
 土曜ワイド劇場でやっていた頃は視ていなかったのですが(右京さんか亀山さんが後ろから刺されそうな番組で視ていられなかった)、ネットなどの評判からテレビ版を視だして、はまった。
 特に、消化不良な結末の回などは、気持ち悪くて楽しめます。
 日頃、勧善懲悪ものを視まくっているのですが、たまには方向を変えて楽しみたいものです。
 今年は、カシオペアとのタイアップですね。視てると乗りたくなってきます。さすが伝統の土ワイ局、タイアップとトラベルミステリーにはそつがない。

 劇場版は観に行けないので、テレビ待ちになると思います。

 えすあーるあーい、えっすあーるあーい、怪奇をあばーけーを、えっさっさーって聞いてた。初めて視た23歳ころ。

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おれは見た、異次元の会話を…。

 毎年恒例の紅白の発表もあり、師走だなーっと。最近の紅白は、一昨年の響鬼と布施明の共演以外全く観ていなかったりする。今年も見ないな。

 かねてから噂されていた通り、秋葉枠なんてものがあるようですが、ここまできたらワンコーナーつぶして、中川翔子やらAKB48だけでなく、サブちゃんに「おじゃる丸」のOPやら、徳永英明に「ダイの冒険」のエンディングを歌ってもらったらどうだろう。でも、アニソン=アキバでも無い気はするけど。

 調子に乗って、WaTに「ゲゲゲの鬼太郎」とか、AKB48に「奇面組」とか「らんま」とか、アンジェラアキに「蒼穹のファフナー」とか、中川翔子にパパの歌とか…(これはシャレにならないな)。

 大晦日に見るテレビがドラえもん以外無い状況が想像できない。

 リアディゾンのインタビューは、どうして英語で質問をして、日本語で回答していたのだろう?インタビュアーが「日本語お上手ですね」と言ったあとに、英語で質問するのも謎ですが。
 リアディゾンは、本当にアメリカ人なの?

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